遅延型フードアレルギー(IgG型免疫反応検査)

●日本ではできないIgG型免疫反応検査、アメリカへ血液を送ります。

一般的なアレルギー検査はIgE型(即時型)を調べますが、原因不明のアレルギーである遅延型はIgG型が関与していると考えられております。

日本では検査できないためアメリカの検査会社にて精査。

即時型アレルギーが原因食物を摂取後すぐに反応するのに対し、遅延型アレルギーは原因食物を摂取してから反応するまでに時間がかかるため原因に気づきにくいアレルギーです。このため、遅延型、遅発型、食物過敏などと呼ばれています。

免疫に関する研究は100年以上前から行われていますが、未だ解明されていないことが多くあります。厚生労働省のホームページには、IgE抗体によるアレルギー反応の他にも非IgEアレルギー反応が存在しそのメカニズムは未解明と示されており、IgG抗体によるアレルギーはこちらに分類されると考えられます。IgG抗体を調べる遅延型アレルギー検査は日本では10年前から弊社がご提供を開始しており、全国の医療機関でご利用いただいてきました。これまでにたくさんの症例が報告されています。

価格

①ミニパネル-48項目 28,500円(税込)
②ジャパニーズフード
 パネルⅠ-120項目
42,000円(税込)
③ジャパニーズフード
 パネルⅡ-144項目
50,000円(税込)
⑤ジャパニーズフード
 パネルⅣ-240項目
55,500円(税込)

ジャパニーズフードパネル検査項目の詳細はこちら

IgE抗体とは異なる反応を示すIgG抗体

IgEで反応する食品がIgGでも同様に反応するとは限りません。逆に、IgGで反応する食品がIgEでも反応するとは限りません。アレルギー的な症状がある方は、病院で保険適用のアレルギー検査をお受けになりますが、これはIgE抗体を調べる検査です。

しかし、中には何度検査をしてもすべて陰性で原因のわからない方がいらっしゃいます。そのような方がIgGの検査をお受けになると、普段よく食べている意外な食品が高反応で驚かれることがあります。更に、検査結果に基づいて高反応の食品を除去することで症状が軽減することがあります。このようなケースにおいては、遅延型アレルギーは検査IgE陰性で原因がわからない方のための補完的検査であると言えます。

出典:アンブロシア社内資料

大好物が高反応でびっくりすることが多い遅延型アレルギー

栽培・輸送・食品加工の技術が発達した現在では、旬の感覚が薄れ、その人が望めばほとんどの食品を1年中食べられる世の中になっています。また、健康番組などで体に良いとされる食品を毎日意識的に摂取する傾向もあります。遅延型アレルギーは、気づかず食べ続ける傾向があることから、大好物や健康のために積極的に食べている食品が反応していることが多くあります。

もし高反応の食品が見つかったら

よく召し上がっている食品であれば、2週間ほど食べないようにして、体調の変化をモニターしてみるのが一般的です。個人差は多くありますが、症状の原因食物であった場合、食べなくなってすぐに変化がわかる場合もあります。一方、皮膚症状などの場合には、3週間以上経ってから顕著な改善が見られたという報告も聞かれます。除去をしても何ら変化がなかった場合には、量や頻度を考えてお食事に戻していきます。

食べた覚えの無い食品が高反応の場合

可能性は3つあります。1つめは、加工食品やサプリメントに姿を変えて含まれている場合です。2つめは、同じ食品ファミリーの別の食品を食べている場合です。同じファミリーの食品はたんぱく質の構造が似ているため、同様の反応を示す場合があります。3つめは、花粉や動物などとの交差反応があります。木や草などから、花粉は1年中飛散しています。ナッツや果物は特に交差反応が多く報告されている食品です。また、ゴム手袋に使われるラテックスとの交差反応も報告されています。

心当たりがまったく無い、ほとんど食べていない場合は、除去の対象からははずし、心当たりのある食品だけを除去するようにしてください。

原因食物が特定できたら

反応が低くなるまで除去を続けることが理想的です。完全除去が難しい場合には症状が出ないレベルまで量や頻度を減らします。遅延型アレルギーの場合、反応が下がればまた食べられるようになる可能性があります。除去期間中にプロバイオティクスの摂取などで腸内環境を整えることも早く反応を下げて再び食べられるようになるための手助けになります。

View39アレルギー検査

重要な39項目の特異的IgEを少量の採血で同時に測定できる、新しいアレルギー検査です。

〇この検査は、13項目のアレルギー検査費用と同じ価格で、39項目のアレルギー検査ができます。

〇検査結果まで約1週間、保険が使用できる検査です。お気軽にご相談ください。

〇問診から原因のアレルゲンが推定できない患者さんや、学童期以降のアトピー性皮膚炎患者さん、PFS(pollenassociated food allergy syndrome; 花粉関連食物アレルギー症候群)合併が疑われるアレルギー性鼻炎の患者さんのスクリーニング検査として有用です。


検査費用
  • 〇View39検査の費用は3割負担の方:4,800円(1割負担1,600円)
  • ※1項目のみの検査でも可能。
  • 〇1項目の特異的IgE検査は3割負担の方:840円(1割負担280円)

測定可能な39項目

吸入系 ・その他アレルゲン(19項目)
ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト1、ネコ皮屑、イヌ皮屑、ガ、ゴキブリ、スギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属)、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア(属)、ラテックス

食物系アレルゲン(20項目)
卵白、オボムコイド、ミルク、小麦、ピーナッツ、大豆、米、ゴマ、ソバ、エビ、カニ、キウイ、リンゴ、バナナ、マグロ、サケ、サバ、牛肉、鶏肉、豚肉

検査内容

  • 〇1回の採血で、39項目の特異的IgEを調べます。
  • 〇検査結果まで、約2週間です。
  • 〇保険が使用できる検査です。
  • ※アレルギー検査(view39)の採血は中学生以上しか受けることが出来ません
  • View39アレルギー検査


    秋のワンポイントアドバイス

    皮膚科専門医より、秋のワンポイントアドバイス。

    空気が乾燥し始める秋口は、さまざまな肌のトラブルを招き、シミやしわの原因になったりします。

    秋は湿度が低くなるため、お肌が乾燥しやすくなり、かゆみやかぶれの起きやすい時期です。

    夏の紫外線で肌がダメージを受け、肌のバリア機能が低下しているところに、空気の乾燥によって角質層の乾燥と皮脂膜による防衛能力が正常に機能しない状態になっており、ちょっとした刺激でかゆみを感じやすくなっています。

    さらに、そのかゆみによって肌を掻きむしって、状態を悪化させてしまうサイクルに陥ってしまう可能性があります。

    冬が訪れる前に、肌を正常な状態に戻しておく事をおすすめします。

    肌が乾燥しカサカサ感が気になるとき、肌がかゆい時は、まず保湿が大切です。

    乾燥肌の市販薬のなかでの主流となっている尿素は、肘、膝、かかとなど、角層が肥厚している部位には用いられますが、医療現場において、広く乾燥肌の改善を目的に使用されるのはヘパリン類似物質です。

    乾燥肌がなかなか直らない、かゆみが治まらないなどの場合は、是非ご相談ください。

    秋のアレルギーの原因 ダニ

    ダニは湿度が上がり暑くなる梅雨の時期から増殖します。寿命は2、3か月ですので、湿度も低く涼しくなる秋になると死滅し、布団や床などに、その死がいやダニのフンがハウスダストとしてたまってしまいます。

    これらがアレルギー症状を引き起こしたり、皮膚疾患においては、じんましんやアトピー性皮膚炎を引き起こす原因になる事があります。

    ダニのフンは水に溶けて落ちやすいので、週に1回シーツや布団カバーを水洗いするなど、掃除を徹底することで、ダニの死がいやフンを取り除く事ができます。
    洗うことが難しい場合は、週1回以上、布団の両面を天日干しをする事で、湿気が取り除かれダニの繁殖を抑えられます。
    その際に、朝晩や雨上がりは避けてください。逆に布団に湿気を取り込んでしまいます。

    また、天日干しだけでは取れない、死がいやフンを取り除く為に、ふとんの両面に掃除機をかけてください。

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    プラセンタ注射

    プラセンタとは

    プラセンタとは胎盤のことで、生命を誕生させるために必要なアミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸などの栄養素をたっぷり含んでいます。

    プラセンタ注射に使われるプラセンタエキスは、ヒトの胎盤由来のもので、全身の細胞が活性化し、お肌だけでなく全身に改善効果が現れます。

    プラセンタはもともと肝炎などの病気の治療に使われていた医薬品ですが、「お肌が綺麗になった」「シミが薄くなった」「更年期障害の症状が良くなった」「月経困難が軽くなった」という声がプラセンタ治療を受けた患者さんから出て、徐々に美容目的で使われるようになりました。

    漫画で見るプラセンタ注射

    プラセンタ皮下注射 1本 1,500円 (税抜)
    プラセンタ皮下注射 2本 2,500円 (税抜)
    ※初回のみ、医師のカウンセリングを受けて頂きます。(カウンセリング料:2,160円)

    ※プラセンタ療法後は献血に制限がでます。
    ※これまでヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射薬の使用により、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の感染事例は報告されていません。しかし、ヒト由来の臓器から製造されており、念のための措置として献血が制限されております。現段階での対象は注射薬のみです。

    プラセンタの効果

    シミ・くすみ

    プラセンタにはメラニン色素の産生量を正常化する作用があります。血行促進作用が真皮のメラニン色素の排泄に有効に働きます。

    シミ、くすみの改善、予防に効果を発揮します。

    シワ・たるみ

    真皮にある線維芽細胞に働きかけ、コラーゲン、エラスチンなどの産生を促し、しわやたるみを改善させる手助けをしてくれます。

    白髪・養毛

    男性ホルモンや女性ホルモンのバランスを整える作用で、男性も女性も薄毛や白髪を改善します。

    肩凝り・疲れ

    血行をよくし、免疫力を高める作用があり、もともとは肝機能の改善に使用されているため、疲労回復、肩こり、眼精疲労、冷え性が軽減します。

    その他

    抗アレルギー作用があり、アトピー性皮膚炎や花粉症の症状をやわらげたり、ホルモンバランスを整える作用により更年期障害の改善、生理不順などにも効果を発揮します。

    ※点滴・注射なら、お肌に効果のある成分を一気に摂取できます。

    かいせん(疥癬)

    疥癬の原因

    疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニという小さなダニが皮膚の表層に寄生しておこる皮膚の病気です。

    ヒゼンダニは0.2ミリメートルから0.4ミリメートルの白っぽい体をしていますが、肉眼で虫体を見分けるのは困難です。

    感染経路として、皮膚と皮膚が接触することによる感染、寝具の共有などによる感染、角化型疥癬(重症型)の患者さんを介した感染などが上げられます。

    ヒゼンダニの感染力は弱く、健康な人には感染しにくいと言われていますが、家族内や介護施設などで疥癬の患者さんと長時間接する機会がある場合には注意が必要です。

    疥癬の症状

    虫や糞に対するアレルギー反応により、激しいかゆみを伴う小さく盛り上がった皮疹が体中に出ます。

    しばしば湿疹、虫さされ、じんましんなどと似た病状がみられますので、皮膚科での顕微鏡を使った検査をおすすめします。

    疥癬の治療

    治療は外用薬および内服薬が使われます。

    外用薬はクロタミトン(オイラックス®)が主に使われます。外用にあたっては、首から下の全身に塗り残しがないように塗り、特に手や足、外陰部には念入りに塗ります。

    内服薬はイベルメクチン(ストロメクトール®)という内服薬が保険適応になっており、1回の内服にて約10日間継続する強い駆虫効果が報告されています。

    じんましん

    じんましんの原因

    じんましんは、食物が原因になることはよく知られていますが、細菌やウイルス感染なども原因になります。

    じんましんは、すべてがアレルギー性とは限らず、皮膚をこすったり、圧迫した所に出たり(物理性じんましん)、温度の変化(温熱、寒冷じんましん)、入浴や運動・精神的緊張などによる発汗(コリン性じんましん)なども原因になります。
    また、何週間も続けて繰り返して出没するじんましんの場合には、食物が原因になっている場合はほとんどありません。

    約7割以上のじんましんは直接的原因や誘因がはっきりせず、色々な検査をしても原因や誘因を特定出来ないことも多々あります。

    じんましんの症状

    皮膚の一部が突然に赤く盛り上がり、痒みを伴うのが特徴です。虫さされのように見えますが、通常、十分から数時間以内のうちに消える場合は「じんましん」の可能性が高いといえます。

    かいたりすると広がったり、他の場所にも出たりします。時には、次々に新しい皮疹が現れたり消えたりしながら1日中続くこともあります。

    症状が出始めてから1ヶ月以内のものが急性じんましん、症状が1ヶ月以上も続くものを慢性じんましんといいます。

    じんましんの対策

    じんましんの治療で最も大切なことは原因を見つけだすことです。まず、食物などで原因が分かっていれば避けましょう。魚介類や肉類は新鮮なものを食べ、添加物や着色料の少ない食品にすること。
    また、ひっかいたり・皮膚への圧迫、運動や入浴など温度刺激や発汗で悪化するなど特定の誘因で出る場合は、これらの誘因を避けることが必要です。

    原因のはっきりしない慢性じんましんでは、ストレスや疲労などが原因となり、過敏体質と組み合わさって症状が繰り返されることが多いので、日常生活では疲労やストレスをためないことも大切です。

    じんましんの治療

    じんましんにはヒスタミンという物質が関係しており、じんましんの種類にかかわらず、この働きを抑える抗ヒスタミン薬の服用が治療の基本です。抗ヒスタミン薬は何種類もあり、人によって効く薬が違ってきます。

    また、抗ヒスタミン薬は眠気が起こることがあります。車の運転や危険な仕事をする人は注意が必要です、最近では眠気のほとんど起こらない薬もでていますのでご相談ください。

    慢性じんましんでは、長期にわたり薬を飲み続ける必要がありますが、長期連用による影響はほとんどありません。まずは自分に合った薬を見つけることが大切です。

    症状に合わせて薬の量を調整しながら徐々に減らしていき、治療を終了させることもできます。


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  • アトピー性皮膚炎

    アトピー性皮膚炎は皮膚の外的刺激から防御する能力であるバリア機能の低下と過敏に反応する体質(アレルギー体質)によって生じる、痒みを伴う湿疹が、慢性的に悪化や改善を繰り返す皮膚病です。

    遺伝的傾向と、生活環境の因子が複合して生じるのがアトピー性皮膚炎です。

    アトピー性皮膚炎の原因

    アトピー性皮膚炎の悪化には、アレルギー反応やバリア機能の障害がかかわってきます。

    ひとりひとりに個別の悪化要因がありますが、共通の悪化原因として、乾燥、発汗、皮膚の汚れ、ストレスまた、皮膚を掻く行動も大きな悪化要因となります。

    室内のほこりや、布団やぬいぐるみのダニが原因の場合があります。また、ペットの毛なども原因になります。
    石鹸、ボディーソープ、シャンプー、リンスなども皮膚に刺激になる場合があります。

    アトピー性皮膚炎の治療

    日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドラインに基づき、ひとりひとりの症状に合わせた標準治療を行います。

    TARC検査

    白血球走化作用を持つケモカインの量を図る血液検査であるTARC(Thymus and activation-regulated chmokine)によって、アトピー性皮膚炎の病態を客観的に数値化することができるようになりました。

    アトピー性皮膚炎が重症の状態の場合ほど、数値が上昇し、寛解に向かうほど減少します。
    TARC検査が生まれたことで、皮膚状態は改善をしてきていても、重症度が高くまだ治療のゴールに達していない場合があることが分かってきました。TARCの数値が正常化する前に治療を中止すると、症状はすぐに悪化してしまいがちです。

    月に1回程度の検査を持続することで、薬をやめるタイミングを間違いにくくなります。

    内服薬での治療

    抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬など、アレルギー症状やかゆみをおさえる薬を内服することがあります。

    症状が悪くないときにも、予防的な意味からも服薬することがあります。

    重症化した場合は、免疫抑制の飲み薬を一定期間使うことがあります。強い薬のため、医師の指示のもと、正しく服用する必要があります。

    また、早い段階で湿疹を抑えることができるかが、色素沈着を防ぐ重要なカギとなります。

    保湿

    皮膚の乾燥は、皮膚のバリア機能を落とし、症状を悪化させたり治りにくくさせたりします。保湿剤をつかって、十分な保湿を心がけることが大切です。

    水分やセラミドを補うもの、油分で皮膚を覆って水分の蒸発を防ぐものなど、いくつかのタイプがあります。剤形にもクリーム、ローション、軟膏などがあり、保湿効果や使用感が異なります。

    医師に相談をして、自分の皮膚に合ったものを選びましょう。症状が治まっているときでも、保湿だけは頻回にマメに行うことが大切です。

    これってアトピー?

    アトピーのステロイド以外の治療


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