アナフィラキシーのエピペン・ネフィーについて。
これまでは注射タイプ(エピペン)しかありませんでしたが、鼻にシュッとするだけの新しいお薬(ネフィー)が出ました。針がないので痛くありませんし、注射が怖い方や、いざというと金変なところに刺さないかという、心配も少なくなります。効果が出るまでの速さも、これまでの注射と変わらないことが確認されています。



使用するべき症状
| 消化器の症状 |
・繰り返し吐き続ける
・持続する強い(我慢できない)おなかの痛み
|
|---|---|
| 呼吸器の症状 |
・のどや胸が締め付けられる
・声がかすれる ・犬が吠えるような咳
・持続する強い咳込み
・ゼーゼーする呼吸 ・息がしにくい
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| 全身の症状 |
・唇や爪が青白い
・脈を触れにくい、不規則 ・尿や便を漏らす ・意識がもうろうとしている ・ぐったりしている
|
※日本小児アレルギー学会アナフィラキシー対応ワーキンググループ:一般向けエピペンの適応より引用
http://www.jspaci.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=26 2013/8/21参照
ネフィーとエピペン違い★体重15kg未満は処方不可
| 項目 | ネフィー (neffy) | エピペン (EpiPen) |
|---|---|---|
| 投与経路 | 点鼻(鼻の中にスプレー) | 筋肉注射(太ももに打つ) |
| 針の有無 | なし(痛くない) | あり(痛み・恐怖心がある) |
| 投与部位 | 鼻腔(鼻の穴の奥) | 太ももの前外側(服の上から可) |
| 保管方法 | 常温(1℃〜30℃) | 常温(15℃〜30℃) |
| 2回目投与 | 10分後以降(同じ鼻の穴) | 5~15分後以降(別の場所) |
| 有効期限の目安 | 残り12ヶ月〜18ヶ月程度 | 「約18ヶ月」程度 |
| 発売 | 2026年 | 2003年 |
| 教職員など第三者使用 | 現時点では不可 | 可能 |
患者さん負担額の目安※3割負担の場合の概算
ネフィー1本あたりの自己負担(3割):約9000円 薬価は1枚約1.2万円
エピペン:1本あたりの自己負担(3割):約3,000円〜4,500円(0.15mgと0.3mgで価格が異なりますが、概ね同等の負担感
※自治体の乳幼児・小児医療費助成がある場合、多くの場合で実質負担なし
厚生労働省のエピペン診療報酬規定に基づき、以下の費用(保険適用の自己負担分)が発生します。
在宅自己注射指導管理料 緊急時の使用方法の指導、および適切な保管状況の確認のために毎月(または処方時)に発生する管理費用です。
体重による使い分け
| 体重区分 | ネフィー (点鼻) | エピペン (注射) |
|---|---|---|
| 30kg以上 | 2mg 製剤 | 0.3mg 製剤 |
| 15kg〜30kg未満 | 1mg 製剤 | 0.15mg 製剤 |
患者さんへの説明・指導のポイント
≪ネフィー(点鼻)の場合≫
1.「上を向かない」:ノズルを鼻の奥(まっすぐ)に向けて、プランジャーを強く押し込みます。噴霧後に鼻をすすらないように。
2.「詰まりに注意」:重度のアレルギー性鼻炎や鼻ポリープなどで鼻が完全に詰まっていると、吸収が落ちる可能性があるため、その場合は注射の方が確実な場合があります。
3.「練習が大事」:製品には練習用の見本(トレーナー)が付属します。いざという時に焦らないよう、家族で練習が必要です。
4.「プランジャーは最後まで」 軽く押すのではなく、カチッと止まるまで一気に押し切る
5.「鼻のすすり込みは不要」 → 噴霧後、鼻をすすると喉に流れて吸収が落ちる可能性があるため、自然に呼吸するよう伝えてください。
6.「左手でも右手でも」 → 利き手に関わらず、どちらの鼻の穴でも使いやすい方でOK。
≪エピペン(注射)の場合≫
1.「太ももに垂直」:太ももの外側に「カチッ」と音がするまで強く押し当て数秒保持する
2.「親指をかけない」:青い安全キャップを外す際や打つ際に、間違えて自分の親指を針の方(オレンジの先端)にかけないよう指導します。
注意点(共通)
1. 息苦しい・喉が締め付けられる・全身蕁麻疹・意識が遠のくなどがあれば使用し、効果が不十分なら追加投与。常に携帯してください。
2. 使用後は必ず救急車:薬を使って症状が一時的に良くなっても、数十分後にまた症状がぶり返すことがあります。「打ったら(スプレーしたら)即、119番」は絶対のルール
3. 温度管理:車の中や、冬の寒すぎる場所(凍結厳禁)に放置しないでください。
4. 期限切れチェック:有効期限が切れると効果が保証されません。誕生日など決まった日に確認してください。
5. 使用後や期限切れのものは医療廃棄物なので持参してください。
処方の流れ
問診と説明▶毎回同意書の記入後、処方箋を発行▶薬局に処方箋を出し、薬局が発注後、後日薬局で受け取り。
ネフィ―®はどの医療機関でも処方できる薬剤ではなく、登録講習を受け、認定を受けた医師のみが処方できる薬剤ので、必ずクリニックにお電話をいただき、処方可能医師がいる日にご受診ください。
詳細は以下のサイトをご覧ください。
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アナフィラキシー時のエピペン・ネフィーに関するよくある質問
Q:エピペン・ネフィーはどのような場面で使う薬ですか?
エピペンとネフィーは、アナフィラキシーと呼ばれる重いアレルギー反応が起きた際に、緊急対応として使用する薬です。アナフィラキシーは短時間で全身に症状が広がり、呼吸困難や血圧低下など命に関わる状態に進行することがあります。
このような状況でアドレナリンを速やかに投与することで、症状の進行を抑え、重症化を防ぐことが目的です。発症の初期段階で使用することが重要とされており、いざという時に備えて使い方を理解しておく必要があります。
Q:どのような症状が出たら使用すべきですか?
全身にじんましんが広がる、唇やまぶたが急に腫れる、息苦しさやゼーゼーした呼吸、のどの締め付け感、めまいや意識が遠のく感覚などが現れた場合は、アナフィラキシーの可能性があります。
これらの症状は急速に悪化することがあるため、「様子を見る」のではなく早めに使用することが推奨されています。迷った場合でも、重症化を防ぐために早期対応を優先することが大切です。
Q:エピペンとネフィーの違いは何ですか?
エピペンは太ももに注射する自己注射型の薬で、確実に体内へ薬剤を届けることができます。一方、ネフィーは鼻に噴霧するタイプで、針を使わずに投与できる点が特徴です。
どちらもアドレナリンを投与するという目的は同じですが、使用方法や対象者、使いやすさに違いがあります。個々の状況や年齢、使用環境に応じて選択されるため、事前に適切な方法を確認しておくことが重要です。
Q:使用するタイミングに迷った場合はどうすればいいですか?
アナフィラキシーは進行が速く、初期は軽い症状でも短時間で重症化することがあります。そのため、呼吸や全身症状に異変を感じた段階で使用を検討するのが基本です。
「まだ軽いかもしれない」と判断を遅らせるよりも、早めに対応する方が安全とされています。あらかじめ使用の目安を医療機関で確認しておくことで、いざという時の判断がしやすくなります。
Q:使用後はどのように行動すればいいですか?
エピペンやネフィーを使用した後は、症状が一時的に改善しても必ず医療機関での対応が必要です。薬の効果が切れた後に再び症状が現れることがあるためです。
使用後はすぐに救急要請を行い、安静を保ちながら医療機関へ搬送されることが重要です。これらの薬はあくまで応急処置であり、その後の医療対応が不可欠です。
Q:副作用はありますか?
アドレナリンの作用により、動悸や手の震え、顔のほてり、不安感などを感じることがありますが、これらは一時的な反応であることが多いです。
アナフィラキシーは命に関わる緊急状態であるため、副作用よりも迅速な使用が優先されます。使用をためらうことで重症化するリスクの方が大きいと考えられています。
Q:普段から持ち歩く必要はありますか?
アナフィラキシーの既往がある方や重いアレルギーを持つ方は、外出時も含めて常に携帯しておくことが推奨されています。いつどこで症状が出るか分からないためです。
また、家族や学校、職場など周囲の方にも使い方を共有しておくことで、緊急時の対応がスムーズになります。日常的な備えが安全確保につながります。

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